専門医コラム

2016/08/28

水素水、本当に水素が溶けているかの確認方法!

水素水の話題の続きです。

そもそも水素水とは水などに水素(H2)を溶かし込んである飲み水です。

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なぜ水素水が体に良いと言われるのか?

私たちは酸素を吸って、二酸化酸素を吐き出していますね。”呼吸” です。この呼吸をすることで取り入れた酸素わずかな一部が活性酸素へ変化します。活性酸素は「血液のサビ」とも呼ばれる物質で、ガン、老化、その他殆どの病気の原因と言われています。ある程度の活性酸素は殺菌効果として必要なのですが、呼吸が浅い方では必要以上に活性酸素を発生してしまいます。私が患者さんに深い呼吸を意識するようにお話しするのは、必要以上の活性酸素の発生を抑えるという目的があります。

水素はこの活性酸素と結びついて、水(H2O)へ変換します。そのため、水素が解けた水素水が期待されたのです。

しかし、これは机上の理論で、実際に体内でどれだけの水素水が、どれくらいの活性酸素を水へ変換して無毒化しているかは不明です。

水素はすぐに揮発する

水素は元素表の一番目に出てくる元素です。非常に小さい物質で、ペットボトル等に水素水を入れて保管しても、水素のみが容器の壁から揮発して、ただの水になってしまいます。水素自体は無味無臭のため、実際、水素水の中にどれくらいの水素が解けているのかわからないのです。

ペットボトルに充填しても、数時間もすれば理論的には水素は無くなっている筈です。炭酸水が気の抜けた状態と考えるとわかりやすいと思います。炭酸水は気が抜けた場合、飲めば確認できますが、水素は先に述べたように無味無臭のため飲んでも確認できません。

水素が溶けているか、を調べる方法

メチレンブルーという試薬で水素は確認できます。中学の理科の実験で使用したことを記憶されている方も多いのではないでしょうか?

濃い青い液体試薬ですが、水素水にこの試薬を落とすと水素が濃いほど青色が素早く透明に変わります。いつまでも青色のままですと、水素が無い、”気の抜けた水素水” 、すなわち "ただの水” ということになります。

水素水ブームですので、比較的高額な水素水を購入されている方も多いかと思いますがこうした簡単な方法で確認されると、残念な結果が出てくる可能性も!?

やはり私は健康のためには蒸留水をお勧め致します

 

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