専門医コラム
2020/04/16
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、メガネで防げる?安全なコンタクトの使い方は?
コロナウイルスは目からも感染する、
結膜炎と新型コロナウイルス
新型コロナウイルスは、目から感染する可能性があることが分かってきました。
WHO(世界保健機関)と米疾病対策センター(CDC)はいずれも、洗っていない手で目を触らないように勧告しています。
近日中に発表される予定の医学研究報告は、涙を介して感染が広まるリスクは低いとしています。
しかし米国眼科学会(AAO)は「結膜炎の症状があるCOVID-19患者の涙から、新型コロナウイルスのRNAが検出された例はある」と伝えています。
米国眼科学会の見解では、眼科医に対して、結膜炎とCOVID-19に関連がある可能性については認識しておくべきだと勧告しています。
「結膜炎はよくある症状で、患者が眼科医院や救急外来を訪れるケースも多いため、COVID-19に感染している可能性のある患者を最初に診るのが眼科医になることもあり得る」と指摘。
「患者がCOVID-19に感染して結膜炎の症状が出ている場合、その患者の目の分泌物にウイルスが含まれていることも(証明はされていないが)考えられる」と警告しています。
日本眼科学会 Q&A公開
目の粘膜からも感染する可能性がある新型コロナウイルス!
目からの感染を防ぐため一般の人はどのように注意したらよいかの
Q.どのようにして目から新型コロナウイルスが感染するのですか?
新型コロナウイルスに感染した方の咳やくしゃみ、しゃべっているときの唾液(つば)に含まれるウイルスがあなたの顔にかかった場合、目の粘膜(結膜)からウイルスが体の中に入る(ウイルスに感染する)可能性があります。
また、ウイルスが付いたテーブルや椅子、パソコンのキーボードなどをあなたがさわって、そのまま手で目をこすったりさわったりした場合にもウイルスに感染する可能性があります。
Q.目からの感染を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか?
新型コロナウイルス感染症の基本的な対策は、手洗い(石鹸による十分な手洗い)、あるいはアルコール等で消毒することです。
・洗っていない手で目をさわらないようにしてください(他人から自分にウイルスを感染させない)。
・目をさわったあとに手を洗わずに、あちらこちらをさわらないようにしてください(自分から他人にウイルスを感染させない)。
今は花粉症の季節でもあり、かゆさのために思わず目をこすってしまうこともあるかもしれません。
目をさわらない・こすらない、手を洗うこと、を心がけましょう。
Q.コンタクトレンズの使用はどうすればよいでしょうか?
コンタクトレンズをはめるときと、はずすときに直接目に触れますので、目に触れる前後に十分な手洗いを行ってください。
普段どおりに、コンタクトレンズの消毒やこすり洗いもしっかりと行ってください。
心配であれば、しばらくの間、コンタクトレンズから眼鏡の装用に代えても良いでしょう。
Q.眼鏡やゴーグルを使えば、感染から目を守れるでしょうか?
眼鏡やゴーグルを装用すれば、新型コロナウイルスの飛入をある程度は抑えることができますが、完全ではありません。
レンズのない側面や上下の隙間から、ウイルスが侵入する可能性があります。
また、眼鏡やゴーグルに触れた手で目をこすってしまうと、かえって感染のリスクを高める可能性もあることに注意してください。
全文はこちらをご参照ください。
⇒ 新型コロナウイルス感染症の目に関する情報について(
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