専門医コラム

2020/11/26

レーシックやICL(眼内コンタクトレンズ)近視が治ると、老眼になるのが早くなる?

芸能人の「老眼」事情が、ネット上で話題になっているとのこと!

→ キムタクが…驚きの声も 「老眼」の発症時期・症状・治療法、なりやすい人は?

以下、このサイトから内容を抜粋します。

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俳優の木村拓哉さん(47)がテレビ番組で、2017年ごろから老眼の自覚症状が出ていることを明かしました。歌手・俳優の福山雅治さん(51)は映画の舞台あいさつで「戻ってみたい過去」を聞かれ、「老眼になる前」と回答したそうです。「(文字盤の小さい時計が)近くても遠くても見えない。もう、見えないまま使っています」と語って話題になりました。

また、アイドルグループ・TOKIOの松岡昌宏さん(43)は自身のラジオ番組で「老眼鏡デビュー」を告白。知人から渡された老眼鏡を装着したときのエピソードを明かし、「(視界が)クリアに見えた。驚きとショック」と心境を語りました。

これについてネット上では、「キムタクが老眼だと…」「アラフォーでも老眼になるのか」といった驚きの声や、「この症状すごく分かる」「私も40代半ばで老眼を自覚した」など、共感の声が多く上がっています。

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老眼(正式名称は「老視」)とは、『加齢に伴う調節力の低下』の症状です。目の中には、レンズの役割をする水晶体があり、厚みを変えることで遠くから近くまでピントが合うように調節しています。加齢によって水晶体が硬くなると、弾性が低下して厚みを変えられなくなり、調節がうまくできなくなります。これが老眼の主な原因です。

老眼が進むと、今まで見えていたパソコンやスマートフォンの画面、新聞などの手元で見ていた字がぼやけたり、ピントを合わせるのに時間がかかったりするようになります。症状がひどい場合、頭痛や肩こりの原因にもなります。

さて、表題の「近視手術で老眼が早く出現するのか?」という問題です。

調節力の低下は水晶体の硬化が主な原因なので、レーシックやICLといった屈折矯正手術で老眼が早まることはありません。

しかし、近視手術で老眼が早まると誤解されているのは以下のように考えられます。

〇 近視手術を受ける人の多くは裸眼で遠くが見えない近視の矯正

〇 遠くの見え方、つまり“遠見”重視で手術をしている可能性

〇 老眼は遠視の人が強く症状が出やすいので、近視の屈折矯正手術を行うと老眼を感じやすくなると考えられる

 

老眼は手術で治ります!

40歳前後から、手元の見にくさやピントの合いづらさを感じるのが老眼の初期症状です。実は、水晶体の変化である「老眼」は、白内障の出現でもあるのです。

ヒトの目には調節力を補う働きがあり、高齢になってもピント合わせにあまり困らない人もいますが、老眼は白内障、すなわち老化現象の一つなので、程度の違いはあれ必ず出現します。

その対応として、当院では

① 遠近両用眼内コンタクトレンズ(主として40代から50代半ばくらいまでが適応)

② 遠近両用眼内レンズを使用する白内障手術(主として50代半ば以降の方が適応)

年齢だけでなく、患者さんの目の状態によって手術方法の選択が決まります。

老眼は「不治の病」を言われていた時代がありましたが、現在では手術で治療可能となっていることをまずはご理解いただきたいと思います。

治療を検討される方は、まずは目の状態の検査と治療の適応についてご相談下さい。

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おぐりクリニック (滋賀、長浜イオン西隣)

 

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