専門医コラム

2017/01/21

スマホ老眼だけではない! スマホ姿勢、頸椎へ負荷最大27kg 

スマホ老眼の問題はこれまでにもお伝えしてきました。スマホの普及に連れてスマホ老眼、大人での近視の進行のみならず、電磁波での脳障害まで実に様々な問題が出現しています。

今回は Surgical Technology International on line の記事から、”スマホ姿勢” の問題をご紹介します。

スマホ使用時の前のめり姿勢

『Surgical Technology』という外科専門誌にて、恐ろしい数値が報告されました。

”スマホ姿勢” を続けていると、頸椎への負荷が最大27kgにもなるというのです。

そもそも首は頭の重みを支えながら上下左右を向く役目を果たしているが、前のめりのポーズに長時間耐え得るようにできているわけではありません。そのため携帯電話で文字を読んだり打ったりすることで首や肩が凝るのは、仕方がないことと諦めてしまいがちですよね。ところが、その行為が首に与えている負担は、私たちが思っている以上に深刻なようです。

そもそも成人の頭と首を足した平均的な重さは5.98kgと言われています。正面を向いて立っているだけでも頸椎には4~5kgほどの負荷がかかっています。ところが、携帯電話の普及により不自然な前のめりのポーズを強いられるようになった現代人においては、それが前傾15度で12kg、30度で18kg、45度で22kg、60度ではなんと27kgにもなるというのです。

小学生低学年くらいの子供さんが首に乗っかっているようなイメージです! これが慢性的に続くと、頭部への血流減少による肩や首のコリはもちろん、眼球への血流も抑制されてしまい様々な眼疾患の原因となりそうなことは容易に想像できますね。

スマホ姿勢 頚椎への負荷

(画像は http://surgicaltechnology.com より)

今回の調査に協力してくれた人たちの携帯電話で文字を読んだり打ったりする時間は、1日あたり2~4時間だったとのこと。これを1年で計算すると、頸椎は700~1400時間も不自然な前傾姿勢を強いられているということになりますね。

すぐにできる取り組みとしては携帯電話の使用時間を減らし、使用しなければならない時は首を真っすぐに立てて使用する、こうした日常対応が大切です。

緑内障への関連

スマホ姿勢で頭部への血流が制限されることは当然、血流不足からさまさまの眼疾患に繋がると考えられます。

眼科的にスマホ姿勢との関連が疑われる重要な疾患が、「緑内障」です。特に日本人では眼圧が正常である「正常眼圧緑内障」が緑内障患者さんの約8割を占めるとされています。眼圧が正常であるのになぜ視神経が萎縮していくのか? 前述の眼球、特に視神経への血流低下が大きな原因であることが示唆されます。

ドライアイも当然血流によって大きく影響を受けます。

眼疾患の予防には、まずは姿勢!  心当たりの方は早速「スマホ姿勢」にサヨナラしてください!!

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